恋の宝石ずっと輝かせて2
「あんた、一体何者なの? どこの一族?」
「えっ、一族?」
どのように応えていいものかとユキは思案したが、無難に「春日ユキ」と自分の名前を名乗った。
「春日ユキ? 名前は普通っぽいわね。だけど一体あなたの目的はなんなの」
「えっ? 目的? 別に何も」
自分が神社の建物に近づきすぎて泥棒とでも間違われているのだろうかと、ユキは不安を感じて急に汗が引いていく。
「あの、私は怪しいものではないです。その建物の中に入ろうとしたことは謝りますけど、なんだか自分でも頭がぼーっとしてしまって、何をやっているのかわからなかったんです。ごめんなさい」
深く頭も一緒に下げた。
キイトは騙されるものかと目を細めて注意深くユキを眺める。
ユキには居心地悪く、一刻もここを去りたい。
とにかく愛想笑いだけでも無理やり作り、そして走って逃げようとしたとき、キイトは滑るようにユキの前に立ちはだかって凄みを利かせた。
「ニシナ様をどこにやったの?」
「えっ? ニシナ様? 一体それはなんですか?」
「何、とぼけてるのよ。あんたが赤石を奪おうとしてニシナ様をどこかへ連れ去ったんでしょ」
「ちょ、ちょっと待って下さい。赤石もニシナ様というのも何のことかわかりません」
「じゃあ、なんであんた大きな黒猫の幻影を体に潜めてるのよ」
逃げ腰だったユキの体は硬直した。
今度はユキが質問する番だった。
「えっ、一族?」
どのように応えていいものかとユキは思案したが、無難に「春日ユキ」と自分の名前を名乗った。
「春日ユキ? 名前は普通っぽいわね。だけど一体あなたの目的はなんなの」
「えっ? 目的? 別に何も」
自分が神社の建物に近づきすぎて泥棒とでも間違われているのだろうかと、ユキは不安を感じて急に汗が引いていく。
「あの、私は怪しいものではないです。その建物の中に入ろうとしたことは謝りますけど、なんだか自分でも頭がぼーっとしてしまって、何をやっているのかわからなかったんです。ごめんなさい」
深く頭も一緒に下げた。
キイトは騙されるものかと目を細めて注意深くユキを眺める。
ユキには居心地悪く、一刻もここを去りたい。
とにかく愛想笑いだけでも無理やり作り、そして走って逃げようとしたとき、キイトは滑るようにユキの前に立ちはだかって凄みを利かせた。
「ニシナ様をどこにやったの?」
「えっ? ニシナ様? 一体それはなんですか?」
「何、とぼけてるのよ。あんたが赤石を奪おうとしてニシナ様をどこかへ連れ去ったんでしょ」
「ちょ、ちょっと待って下さい。赤石もニシナ様というのも何のことかわかりません」
「じゃあ、なんであんた大きな黒猫の幻影を体に潜めてるのよ」
逃げ腰だったユキの体は硬直した。
今度はユキが質問する番だった。