恋の宝石ずっと輝かせて2
「そうね、話したい事って言えば、あの葉っぱに触れてから、なんか変なんだ。急に無意識に行動を起こしてしまうの」
仁もソファに座り自分の意見を口にする。
「もしかしたら、自分で暗示をかけているのかも。トイラのことを思い出してしまったばかりに、それがストレスを起こす引き金となって、一時的にどこかで意識が混乱するんじゃないのかな。強いストレスは体を壊す原因になりやすいから」
「でも、何かに引っ張られるというのか、特にトイラを思う気持ちが一段と強くなって自分で制御できないの。仁にだってきついこと平気で言っちゃうし、歯止めがきかないの」
「だからそれも、押さえ込んでいた思いが爆発しただけだろ。ユキは前を向こうと努力しすぎて結局は過去のことを無理やり閉じ込めていたのかもしれない」
ユキはこの一年頑張ってきた事を仁はいつも見ていた。
「仮に仁の言う通りだったとしても、あの巫女はどういう説明がつくの? あの人はっきりと私の中で大きな黒い猫を感じたって言ったの。それにあの巫女もなんか様子が変で……」
「巫女って言ったら神社で神に仕える身分だろ。そんな人たちってなんか霊感に強そうだし、そういう類でユキから何かを感じるものがあったんだよ。霊能者って言葉もよく聞くからね。でも漠然的に大きな黒い猫って言っただけで、トイラのことは知らなさそうだったし。それよりもニシナ様が誘拐されたとか、あの人も変なこと言ってたけど、ちょっと頭おかしい感じだったね。本当に誘拐されてたら、警察に行ってると思うんだけど」
仁は腕を組んで考え込んだ。
仁もソファに座り自分の意見を口にする。
「もしかしたら、自分で暗示をかけているのかも。トイラのことを思い出してしまったばかりに、それがストレスを起こす引き金となって、一時的にどこかで意識が混乱するんじゃないのかな。強いストレスは体を壊す原因になりやすいから」
「でも、何かに引っ張られるというのか、特にトイラを思う気持ちが一段と強くなって自分で制御できないの。仁にだってきついこと平気で言っちゃうし、歯止めがきかないの」
「だからそれも、押さえ込んでいた思いが爆発しただけだろ。ユキは前を向こうと努力しすぎて結局は過去のことを無理やり閉じ込めていたのかもしれない」
ユキはこの一年頑張ってきた事を仁はいつも見ていた。
「仮に仁の言う通りだったとしても、あの巫女はどういう説明がつくの? あの人はっきりと私の中で大きな黒い猫を感じたって言ったの。それにあの巫女もなんか様子が変で……」
「巫女って言ったら神社で神に仕える身分だろ。そんな人たちってなんか霊感に強そうだし、そういう類でユキから何かを感じるものがあったんだよ。霊能者って言葉もよく聞くからね。でも漠然的に大きな黒い猫って言っただけで、トイラのことは知らなさそうだったし。それよりもニシナ様が誘拐されたとか、あの人も変なこと言ってたけど、ちょっと頭おかしい感じだったね。本当に誘拐されてたら、警察に行ってると思うんだけど」
仁は腕を組んで考え込んだ。