恋の宝石ずっと輝かせて2
「トイラ! 一体これはどういうこと?」
ユキはおもむろに立ち上がり、一体何が起こっているのかわからないまま、ただ呆然と前を見つめる。
だがずっと会いたかったトイラが目の前に居ることで心跳ね上がり、痛いほど激しく胸が高鳴っていた。
落ち着こうにも落ち着けず、体の震えが止まらない。
トイラもあの緑の輝いた目でユキを愛しく見つめている。
「ユキ」
トイラから名前を呼ばれ、その声がしっかりと耳に届く。
ユキはトイラに触れたいがために震える手を伸ばしだが、それはあっさりとトイラの体を素通りしていく。
「だから応急処置なんじゃ。それはお嬢さんの体の中にいるトイラの姿を一時的に映しているだけなんじゃ。太陽と水の力がなければできないし、一定の時間がくればまた消えてしまう」
申し訳ないような顔でセキ爺は言った。
それでもユキは目に涙を一杯溜めながら、これでも充分でたまらないというように感謝していた。
「あ、あの、暫く二人だけにしてあげることはできますか?」
仁が問いかけると、セキ爺は分かったとキイトを連れて離れていく。
仁も幾度後ろを振り返りながらもその二人の後をついていった。
ユキはおもむろに立ち上がり、一体何が起こっているのかわからないまま、ただ呆然と前を見つめる。
だがずっと会いたかったトイラが目の前に居ることで心跳ね上がり、痛いほど激しく胸が高鳴っていた。
落ち着こうにも落ち着けず、体の震えが止まらない。
トイラもあの緑の輝いた目でユキを愛しく見つめている。
「ユキ」
トイラから名前を呼ばれ、その声がしっかりと耳に届く。
ユキはトイラに触れたいがために震える手を伸ばしだが、それはあっさりとトイラの体を素通りしていく。
「だから応急処置なんじゃ。それはお嬢さんの体の中にいるトイラの姿を一時的に映しているだけなんじゃ。太陽と水の力がなければできないし、一定の時間がくればまた消えてしまう」
申し訳ないような顔でセキ爺は言った。
それでもユキは目に涙を一杯溜めながら、これでも充分でたまらないというように感謝していた。
「あ、あの、暫く二人だけにしてあげることはできますか?」
仁が問いかけると、セキ爺は分かったとキイトを連れて離れていく。
仁も幾度後ろを振り返りながらもその二人の後をついていった。