恋かもしれない
「他に、俺に伝えたいことありますか」

「はい。私、松崎さんのこと、もっと知りたくて、もっと一緒にいたくて、今何をしてるのかなって、ちょっとしたときにも気になって……だから、つまり、私……その、Jag är kär i dig(ヤッ アル シャージ イ デイ〝あなたに恋しています〟)」

漸く目的の言葉を言い終えた途端、体が松崎さんの腕にふわりと包まれた。

「きゃっ」

「よかった……フラれたと思っていました」

松崎さんを振るなんて、私なんかがそんな……。

「綾瀬さん、婚活パーティの後、どうしてあなたに名刺を渡したと思いますか?」

「え、えっと、わからない、です。……教えてください」

「あのとき綾瀬さんとは話せなかったでしょう。会話が苦手そうなのに一生懸命話そうとしていて、妙に印象に残ったんです。だからもっと話をしたいと思った。でもあのときは、ほかの方々の手前全く話していないあなたを選ぶことができず、違反だと思いながらも、名刺に走り書きをして渡したんです」

「そう、だったんですか……あの、わからなくて、連絡、しなくてすみません」
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