恋かもしれない
「実は婚活パーティの後すぐLサポートを退会したので、俺からの連絡手段がなくて、もう駄目かな。会えないかな。と諦めかけていたんです。あの日、あなたを書店で見かけたときは運命を感じました。このチャンスを逃さないようにと、実は必死だったんですよ」

「え、あ、あのとき、必死、だったんですか?」

背の高い彼を一生懸命見上げる。

目が合うと、松崎さんはふわりと笑った。

「本に手を伸ばすあなたが、すごくかわいかった。優しくて、いろんなことに一生懸命で、知れば知るほど、素敵な人だと思いました。ライバルはLサポート、強力です。どうにか、俺のことを好きになってほしかった。俺はあなたが思っている以上に、あなたに恋をしているんです。Jag saknar ditt leende.(ヤッ ソークナ ディット リエンデゥ〝あなたの笑顔が恋しい〟)」

囁きかけるように言った最後の言葉がよく聞き取れない。

「え? 今、なんて?」

「ああ参ったな。このまま一緒に連れて行きたくなりました」

体を包み込む松崎さんの腕に、ぎゅうっと力が入る。

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