恋かもしれない
翌日。いつも通りウエブショップのオーダーメールを処理し、一通りの作業を終えた後、早速昨日撮った商品画像の加工を始める。

美也子さんから渡されたUSBメモリには、昨日撮った画像からピックアップしたものがそのまま入れられている。

このままではショップに上げられないので、一枚ずつ画像編集ソフトで加工するのだ。

「うん、全部OK!」

今回はみんな良い感じで、加工の必要はない。

確認が終われば不要な部分をトリミングして画像を軽くし、ウエブショップのフォルダに上げていく。

オブジェカテゴリに画像と価格を入れれば、あとは、美也子さんが紹介文を書き込んで更新作業は終わりだ。

「美也子さん、画像UP終わりました」

向かいのデスクに座っている美也子さんに声をかけると、ありがと、と短い返事が返ってくる。

楽しそうな表情でキーボードを打っている美也子さんは、オーナーズブログを書いている。

今回は夏のインテリアをテーマにして、サンキャッチャーを紹介するって言っていた。

サンキャッチャーとは、ガラスのオーナメントで、太陽の光が当たるとキラキラと虹色の光りを放つ、北欧発祥と言われているインテリアアイテムだ。

気を張る作業がひと段落したので、急激に眠気が襲ってくる。

ちょっと、やばいかもしれない。

う~ん、と伸びをしていると、美也子さんが声を掛けてきた。

「あら。奈っちゃん、今日は随分とお疲れな感じ?」

「いえ、すみません。ちょっと、寝不足なんです」

欠伸をしていたのを見られてしまって、苦笑いを返す。
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