恋かもしれない
「男性が喜ぶものか~。奈っちゃんは、日曜に渡すつもりなの?」

「はい。どんなものが良いでしょうか。あまり高価なものじゃない方がありがたいんですけど」

ネットで出てきたものは、時計、財布、お酒、手料理、なんと下着も!あった。

どれも、親しい間柄とか相手をよく知っていることが前提で、私には金額的にも心理的にもハードルが高いものばかりだ。

「そうねえ、経営コンサルタントなら、ネクタイピンとか、ハンカチとか、名刺入れとか、仕事で使えるものがいいんじゃない? そうだ、ボールペンならネーム入れてもらったりすれば、高価なものじゃなくても特別な感じが出ていいかも」

「ボールペン……それ、いいかも!」

 消耗品だからいくらあっても困らないし、お洒落で名前入りならすぐに使ってもらえるかもしれない。

お洒落ってところが、またまたハードルが高いけれど。

美也子さんに買い物付き合ってもらおうかな?

「でも、奈っちゃん。その人と今後も会いたいと思ったら、その場でお返しなんかしちゃダメだよ」

「え? どうしてですか?」

「物でお返ししたら、もうそれで用は済んじゃって、すぐにサヨナラ。『次』が生まれる可能性がないじゃない? 私なら、本を渡された後『お礼に』って、お茶に誘うわ」

「お、お茶に……誘う!?」

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