学校一クールなキミのお世話係になりました
これ以上無理して、怪我を悪化させでもしたら大変だもの。


だけど、また彼はボールを追いかけて走っていくのでハラハラした。


そして、その真剣な眼差しを見ると、胸の奥が熱くなり苦しい。


どんなにたくさんの中からでも、彼だけをすぐに見つけられて自然に目で追ってしまっていた。


いけない、さっき一ノ瀬くんの応援するって約束したんだった。


だけど、瞳は北原くんに釘付けになっちゃってる。


どうしたんだろう、私。やっぱりなんだか変だよ。


何とも言えない感覚がして、やっぱり少し息苦しい。


もうやめよう、彼を見るのは。


そう思ったらすぐに男子たちのサッカーを見るのはやめて女子のバレーボールのほうへ戻っていった。


あんまり、北原くんのことばかり見るのは目の毒だ。

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