学校一クールなキミのお世話係になりました
お風呂のお湯を張って、洗濯機に彼の脱いだカッターシャツを入れてまたリビングに戻った。


まだ彼は着替えが終わっていないのか部屋にいるようだ。


「北原君、先にお風呂に入ちゃって。その間にお部屋のお掃除するから」


彼の部屋のドアをノックするけど応答がない。


「北原君、開けるよ。いい?ちゃんと服着てる?」


彼はゆっくりしか着替えられないので、まだ途中なのかもしれないと心配しながらドアをそっと開けた。


「北原君?あれ」


見ると彼は壁の方を向いてベッドに横になっていた。


着替えは終わっているみたいで、黒のスエット姿だ。


「うそ、寝ちゃったの?」


もうっ。この後いろいろお世話する段取りがあったのになあ。


今日は疲れちゃったのかな。久しぶりの体育ではりきりすぎたとか?

< 91 / 303 >

この作品をシェア

pagetop