学校一クールなキミのお世話係になりました
向こうを向いていて顔が見えないので、そーっと顔を近づけて本当に眠っているのか確かめようとした。


見ると瞼を閉じ、唇は少しだけ開いている。


その寝顔は子供みたいにあどけなく清らかで、思わず息をのんだ。


ついに私、北原くんの寝顔まで見ちゃったよ。


彼のファン達から絶対ボコられそう。


もう一度、ほんとに眠っているのか確かめようとして顔を近づけた。


スースー、規則正しい寝息が聞こえたので、やはり寝ちゃってるみたいだ。


なんて、可愛いんだろ。寝てる顔が1番好きかも。

至近距離で彼の顔をぼんやりと見ていたら、引き寄せられそうになりかけて、慌てて離れた。


いけない。この人、美の魔物だった。またうっかり魅入ってしまってたみたい。


ヤバイヤバイ。


何をしょうとしてたんだろう、私ったら。

< 92 / 303 >

この作品をシェア

pagetop