眼鏡フェチな私
「俺は置物?」

困惑気味の主任の手には小さな箱。
前に友達があれを当てたときは、龍の置物が入っていた。

「縁起物ですし、お部屋に飾っては?」

「……あまり嬉しくない」

情けない顔の主任におかしくて笑いが漏れる。

神社を出て、屋台を見て歩いた。
その段階になって、ようやく私はあることに気が付いた。

「……主任。
私なんか誘わなくたって、秋吉と来ればよかったんじゃ?」

主任と秋吉はなんかは波長が合うというか、そんな感じらしく、なにかと仲よさそうにしている。

……いや、その様子に変な妄想なんかしていないですから!

「は? 
野郎ふたりでこんなところに来るとか、勘弁して欲しい……」

「……確かに」

……そうだよね。
大学生、とかならまだしも。
いい大人が男同士、とか。
ちょっと恥ずかしい、かも。
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