眼鏡フェチな私
たわいもない会話をしながら、人並みに流されるように歩いていたんだけど。
気が付いたらお化け屋敷の前に来ていた。

「せっかくだし、入らない?」

「いいえ!
結構です!」

お化け屋敷は苦手だ。
テーマパークなんかにある、ハイテク? な奴ならまだしも。
こういうアナログな奴はほんとにダメ。

「えー。俺が払うから、さ」

「……はい」

なんとなく笑顔の主任に押し切られて、首を縦に振ってしまった。

主任がお金を払っている時点ですでに心臓はばくばくしている。
薄暗い中に一歩入った時点で、思わず主任の背中のシャツを掴んでいた。

「怖いの?」

「絶対、絶対、絶対にひとりに……きゃーっ!!!!」

言い終わらないうちに、なにかに足を掴まれた。
悲鳴を上げている私に主任はおかしそうに笑っているようだが、知ったこっちゃない。
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