終わらない物語を、君に
「はいはい。
……あ、レオナルドさん。
明日、街に出るのはお昼からにした方がいいわ。
きっと雨になるから」

「は?」

怪訝そうに男がレスティンの顔を見る。
外は、満天の星。
雨が降るだなんて思えない。

「馬車で雨はつらいでしょう?
お昼からは雨もやむと思うから、そうした方がいいわ」

「はぁっ?
なに言ってるのかわかんねーよ。
雨なんて降るわけないだろ!
第一、昼から出たらその日のうちに帰ってこれねえ!
知るか!」

がんっ、乱暴に椅子を蹴飛ばし、男は鼻息荒く出ていった。
……はぁーっ、ため息の音に視線を向けると、目のあったレスティンは困ったように少し笑った。

「いまのは?」

「ああ、信じないとは思うけど。
なんとなくふと思ったの」
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