終わらない物語を、君に
「あのまま出ていたらいまごろ、橋と一緒に川に流されていた。
今日は俺の奢りだ!
飲んでくれ!」

「……ありがとう」

ジョッキを受け取ったレスティンの顔は、少し青ざめているように見えた。

「嬉しくないのか?」

スクーナが前に座り、レスティンははぁっと小さなため息を落とした。

「レオナルドさんが無事だったのは嬉しいわ。
……でも、また当たった」

「また?」

はぁっ、再びレスティンの口から小さなため息が落ちる。

「昔から当たるのよ。
いろんなことが……」



レスティンがそのことに気づいたのは、まだ幼い頃だった。
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