俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
 

「鈴花は前から家を出たいと言っていたけど、お人好しでおっとりとした鈴花がひとり暮らしなんて、悪い人にカモにされたり騙されたりするんじゃないかって心配だったんだ。でも大宮建設の御曹司と結婚するんなら安心だよね、静香さん」

「本当よ。それにお相手の和樹さんは、お金持ちで有能なだけじゃなく、相当なイケメンらしいわよ」

「可愛い鈴花とイケメンの和樹さんが結婚したら、子供は絶対可愛いだろうね」
「やだ。今から楽しみだわ!」

きゃっきゃと盛り上がるふたりに、隼人が牙をむくように怒鳴る。

「なにふざけたことを言ってんだよ! 男と手をつないだこともない恋愛経験ゼロの姉ちゃんを勝手に結婚させんな!」
「ちょっと、隼人。そんなこと大きな声で言わないでよ!」

遠慮のない隼人の言葉に、私は顔をしかめながら抗議する。

二十三歳にもなって異性と手をつないだこともないのは、私の密かなコンプレックスなんだからそんな大声で言いふらさないでほしい。



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