俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
「だって事実だろ? 姉ちゃんが旅館に来た客以外で同年代の男と話したのなんて、小学校が最後じゃねぇの?」
「確かにそうだけど……」
「小学校のときだってクラスの男子にからかわれて泣かされて、いつも女友達の後ろにかくれてまともに男子と話したこともないだろ」
「ぐぅぅぅっ」
隼人は同じ小学校に通っていたから、私のことなんてお見通しだ。
私は反論もできずに唇を噛む。
そんなやりとりをしていると、向かいに座る両親が微笑ましそうに目を細める。
「隼人は本当に鈴花が好きだねぇ」
「す、好きなわけじゃねぇしっ!!」
「いくらシスコンでも姉の結婚を邪魔するのはどうかと思うわよ」
「シスコンって言うな!」
ぎゃーぎゃーとにぎやかな居間でぽかんとしたまま両親と隼人のやりとりを見守っているうちに、いつのまにか私が顔合わせのために東京に行くことまで決定していた。