俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
玄関を開けると、「突然すみません」と優しい笑顔を浮かべた穂積さんが立っていた。
「どうされたんですか?」
「副社長から連絡は来ましたか?」
「はい、急な出張が入ったんですよね」
うなずいた私に、穂積さんが和樹さんの出張先を教えてくれる。
「そうなんです。突然香港に行かなければならなくなって、先ほど副社長を空港へ送っていきました」
「香港!?」
行先が海外と知って、驚いて飛び上がった。
「飛行機で四、五時間ですから」
とくに珍しいことではないんだろう。
涼しい顔でそういう穂積さんを見て、急に海外に飛ぶことになるなんて、さすが世界規模で展開する大宮建設の副社長だな。とため息をつく。