俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
「起きていたんですか……?」
恐る恐る問いかけると、和樹さんは「今起きた」と小さく微笑む。
寝起きで少し掠れた声や私を見下ろす視線は、大人の色気と甘さをはらんでいて、胸の奥がきゅんとうずいた。
「おはよう鈴花」
「お、おはようござ……、んんっ」
挨拶をかえそうとしたけれど、途中で唇をふさがれて最後まで言葉にならなかった。
驚いてもがくと布団の上に組み敷かれ、キスが深くなる。
今まではキスはただの愛情表現なんだろうなと思っていたのに、唇を触れ合わせることがこんなに気持ちいいなんて知らなかった。
私の頬を両手で包み逃げられなくしてから、和樹さんはゆっくりと舌をからめる。
すると首の後ろあたりがぞくぞくと甘くうずいて、体から力が抜けていく。
キスをされるとこんなふうになってしまうのは普通なのかな。
それとも、私が和樹さんを好きだから、こんなに幸せな気分になるんだろうか。
なんてぼんやりと思っていると、和樹さんの唇がゆっくりと下に移動していく。
耳元や首筋にキスを落とした後、浴衣からのぞく私の鎖骨をやわらかく噛んだ。