俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
「私、今まで一度も恋をしたことがなくて、男の人と手も握ったこともなかった、世間知らずの子供なんです」
和樹さんは私の背中に手を回し抱き寄せながらうなずいてくれた。
「だから、和樹さんをあきれさせたりがっかりさせるかもしれないんですけど」
そう続けると、和樹さんは否定するように口を開こうとする。
けれどその言葉をさえぎって私は笑った。
「だけど、はじめては全部和樹さんがいいです」
「鈴花……」
黒い前髪の間からこちらを見つめる視線が熱を帯びる。
「私を大人にしてください」
そう言うと、唇を塞がれた。
必死に息継ぎをくりかえすような激しいキスに、体がしびれる。
「そんな口説き文句をどこで覚えたんだ」
和樹さんはキスの合間に咎めるようにつぶやいた。
「ん、口説き文句じゃなくて、本心です……」と途切れ途切れにこたえると、膝裏を手で支えられ一気に体を持ち上げられる。