connecting world〜best friend〜
とりあえず着替えて髪をかわいくセットし、服にあったアクセサリーを選んでメイクをする。無理やり起こされて気分は最悪だけど、私は女の子。おしゃれはきちんとしないとね!

チークにアイシャドウ、口紅をつけて、鏡の中の自分に向かってスマイル!うん、完璧!

身支度を整えて二階の自分の部屋から、一階のリビングへと行く。そこではお母さんとおばあちゃんがキッチンで何やら調理中で、お兄ちゃんはバタバタ走り回って掃除をしている。お父さんの姿はない。

「おはよう!やっと起きたのね!」

お母さんが私に呆れながら言う。

「お兄ちゃんに起こされた…」

素敵な夢を妨害された怒りが、少しあふれる。しかし、文句を言う前に、おばあちゃんが私に朝ご飯を出してくれた。

「とりあえず、これ食べなさい。十一時には来るから、それまでに食べるんだよ」

「来るって誰が?お客さん?」

私が訊ねると、お兄ちゃんが「それはお楽しみ!」と笑う。何だろう…。まあ、とりあえず食べよう!

遅めの朝ご飯を食べ、食器を洗って、歯磨きをすると、ちょうど十一時を過ぎたころ。よかったぁ。間に合った!
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