connecting world〜best friend〜
私がほっとしていると、家の駐車場に車が止まる音が聞こえてきた。お父さんが帰ってきたんだ!

私はソファに座ってスマホをいじってる。かわいいアクセサリーが見つからないか、検索中!

「来たね!」

お兄ちゃんが目を輝かせる。来たって何が?

「ああ、大丈夫かしら…」

おばあちゃんが心配そうな顔で、自分の胸に手を当てる。いや、一体何の話ですか?

「大丈夫ですよ、お義母さん。薫が教えてくれた通りにやればいいんですよ!」

お母さんがおばあちゃんの肩に手を置く。いやいやいや、私の知らない場所で何があったの?

「ただいま〜!」

お父さんの声が聞こえると、三人は揃ってリビングから飛び出して行く。えっ?何?

「まあ〜!金髪〜!かわいい〜!」

お母さんのはしゃぐ声。……金髪?

「ハ、ハロー!」

おばあちゃんのカタコトの英語。えっ?何?

私は気になってリビングを出て、玄関に向かう。そして……そこにあった光景に驚いた。

「Hello!(こんにちは!)I'm Claire・Delaney.(私はクレア・デラニーです)I'm from Australia.(私はオーストラリア出身です)nice to meet you!よろしくお願いします!)」

金髪のかわいらしい女の子。その傍らには、大きなキャリーバッグ。
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