夢はダイヤモンドを駆け巡る

 その一方でわたしはいかにも庶民といった箸使いで鯖の味噌煮を食す。

 チェーン店特有のしょっぱすぎる味付けが舌に染みた。

 何を隠そう、さきほどまで三種類のパフェを口にしていた身なのだ。

 あれだけのパフェを食べてもまだお腹はいっぱいではなかったけれど、舌が甘味に慣らされてしまった分、塩辛さが倍増だ。
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