それでも君を
「そこまで送るよ」



私の様子を見兼ねて手を差しのべてくれた香織に支えられながら、診察室へと向かう。



今日はお出迎えの看護師さんがいて、扉はすでに開いていた。



「大丈夫か?」



颯くんがそこまで迎えに来てくれる。



「あっ、君は、昨日の…?」



「梨央と同じ学年の宮内香織です」



すかさず自己紹介を挟む香織。



「青城です。梨央に付き添ってくれて助かったよ。…君、医学生なら中で見学していく?」

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