それでも君を
「嫌じゃないわけ、ないよね」



私の言葉を聞いて、真ちゃんがこちらの気持ちを汲み取ってくれる。



ほんの少し考えた後、真ちゃんがベッドに腰掛け、両手を広げた。



「ほら、おいで」



素直にそれを受け入れ、真ちゃんの腕の中に納まる。



「心配ないよ。薬でコントロールがつけば、貧血も治るから」



弱っているときに優しくされたら泣いちゃう…



「ほんとに…?」



「ほんと。絶対大丈夫」



真ちゃんが絶対なんて言うの、珍しいな…



「ふふっ、医者が絶対なんて言っちゃっていいの?」



「弱ってる梨央には特別。だから頑張ろうね」



真ちゃんの温もりに包まれながら励まされる。



うん、と静かに頷くと、抱き締める力が少しだけ強くなったような気がした。

< 211 / 686 >

この作品をシェア

pagetop