それでも君を
ピロン


スマホの通知音に気付き、画面をタップすると、颯くんからのメッセージだった。



“予約入れとくから”



颯くんの外来まで診察されに来い、とのことらしい。



すでに情報は筒抜けなわけだから、当然の結果だ…。



“何時”との指定がないから、急いで向かう必要はなさそうである。



仕事が片付いたら向かいます。



そう返信して、出勤準備に取りかかった。

< 471 / 548 >

この作品をシェア

pagetop