それでも君を
月曜日はバタバタすることが多く、あっという間に3時を迎えていた。



そろそろ行かないと颯くんに怒られそう…。



このくらいで区切りを付けて、とりあえず行ってこようかな…?



…うん、そうしよ。



「立川先生、713号室の小川さんに心エコーのオーダー出しといてくれる?」



「あ、はい。分かりました。」



立ち上がろうとした途端これである。



上級医からの指示をあとでやります、なんて言葉で片付けるわけにはいかず、半分浮かせた腰を元通りに椅子へと下ろす。

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