それでも君を
針を刺すのはまた別の次元かもしれない。



「はぁっ、はぁっ、はぁっ」



「うーん、止めようか」



横で見ていた颯くんからもストップがかかる。



「わかりました。一旦外すね」



腕をギュッと縛っていた駆血帯が外される。



真ちゃんに駆血帯を巻かれ、消毒をするところまではなんとか耐えられた。



けれど、いざ刺すとなるとこの調子である。



< 611 / 686 >

この作品をシェア

pagetop