それでも君を
「…あの、立川先生?」



「なに?」



呼ばれて彼を振り返ると、目が合った。



「もしかしたらなんですけど、数ヶ月前、ここに入院してました…?」



予想外すぎる内容で動揺を隠しきれない。



「えっ…?」



「あ、あの!」



何故だか相手も緊張している様子だ。



「その節は大変申し訳ありませんでした!!」



「ええっ…!?」



もしかして…



いや、もしかしなくても、あれ、だよね…?


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