それでも君を
重たい瞼を薄っすら開けてスマホの画面をタッチした。



時刻は4時半。



隣で眠る真ちゃんを起こすにはまだ少し早い。



体温だけでも測ってみようかな…?



よし。



そーっと身体を起こし、布団から抜け出す。



上手くいくと思ったのに、成功間近で手首を捕まえられた私は、お隣さんによって抜け出すのを制止されてしまった。


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