それでも君を
「…どこ、いくの?」



眠そうなその声に振り返ってみたが、真ちゃんは目を閉じたままだ。



「トイレ?」



私が答える前に自分で答えを提示してくる。



けれど、目はまだ開いていない。



「…ごめん、起こしちゃった?」



トイレにいくつもりではなかったので、とりあえず起こしてしまったことを謝っておく。



「ん〜」



眠そうだ。

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