それでも君を
カチャ…と静かにドアが開く。



日勤のシフトを終えて帰ってきた真ちゃんだ。



「梨央……? 体調、どう?」



足音を殺して枕元に近づいてきた真ちゃんが、そっと私の髪に触れる。



「ん……」



返事をしようと思ったが、声を出したら、そのまま戻してしまいそうだ。



そんな私の様子を真ちゃんは当然のように察してくれる。



「……気持ち悪いの、強くなってる?」



コクっとひとつだけ首を縦に振る。



真ちゃんは眉を痛々しげに下げ、私の背中を優しく撫でてくれた。
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