それでも君を
「辛いね…。吐き気止めの薬、飲んだ?」



「…飲んだら、絶対…吐いちゃう……」



途切れ途切れに掠れた声を絞り出す。



今は胃腸の動きが完全に止まっていて、水分すら受け付けない状態だ。



そこに固形物の吐き気止めなんて、飲み込んだ瞬間にその刺激だけで戻してしまうのが目に見えていて、飲めなかったのだ。



「そうだよね…。ここ最近の経過を見てて、そろそろ口から飲むのは限界がくると思ってた」



真ちゃんは私の返答に動じることもなく、当然のように深く頷いた。



そして、カバンの中から小さな薬袋を取り出す。
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