それでも君を
真ちゃんに手を引かれて向かったのは、病院の近くにある小さな公園だった。



街灯がぽつぽつと灯り始めたベンチに2人で腰掛ける。



真ちゃんは私の右手をぎゅっと握りしめると、どこか緊張した面持ちで私を見つめた。



「梨央」



「ん?」



「…今回、僕はずっと歯痒かったんだ。梨央が辛い思いをしているのに、医者としても、恋人としても、何もしてあげられないのが悔しくて……」



真ちゃんの声が少しだけ震えている。



そんな……



真ちゃん、ずっと支えてくれていたのに……



フルフルと首を横に振って否定する。

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