それでも君を
「水沢、お前はどう思う?」



電話の向こうで、水沢が小さく息を吸う気配がした。



『……限界だと思います。梨央、口には出してませんがずっと怖がってましたから。今朝の採血の時も、準備の音を聞くだけで身体を強張らせてて……それでも僕たちのために頑張ろうとしてたのが、今日ここに来る直前で、心が折れちゃったんだと思います』



水沢は慌てることなく、梨央の様子を静かに、けれど痛いくらい正確に分析していた。



「よし。俺も行く。探そう」



『……青城先生、もし梨央を見つけたら……』



水沢の言葉が途切れる。



俺はその先を察して、ずっと考えていた治療プランを口にした。

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