それでも君を
「あぁ、やっぱり、立川さんだ」



そっと顔を上げてみると、案の定目の前にいるのは水沢先生だ。



「な、んで、、?」



「それはこっちのセリフです。とりあえず、そこのカフェで休みましょう」



先生に体を支えられ立ち上がる。



フラフラのまま来た道を少しだけ戻ると、確かにカフェがあった。



休憩する場所を探していたはずなのに、頭が働いてなさすぎて、見過ごしてしまっていたようだ。



支えられたまま店内に入り、素直に先生の誘導に従って腰を下ろす。



店内は涼しくて、外とは比べ物にならないくらい快適だ。



ふとテーブルの上を見ると、先生の荷物と思われるパソコンやら本やらが置かれているのが目に入った。



勉強でもしていたのだろうか?


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