世界で一番、不器用な君へ
「もういい加減泣き止めー」
俺は思い切り一花の頬を引っ張る。
「いひゃい」
「だったら俺の命令聞け。それでチャラにしてやる」
「にゃっにゃによ」
一花は少し警戒したように身構える。
「今日の帰り、先輩を誘って一緒に帰る。」
「…なっ」
「そんで、最後の走り、かっこよかったですって言ってこい!絶対な?」
「ななななっそんな!こと…」
みるみるうちに顔が赤くなっていく。
俺は手を放して、ベッドから降りる。
「ちょっ蓮!」
俺を追いかけるように一花も隣に並ぶ。
「ま、報告楽しみにしてるから」