クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)

「それは困るな…今から大事な話があるのに……あっ、きたきた」

そう言って、手を振る梶岡さんが見ていたそこにいたのは、砂羽さん⁈

「はーん、そういうことか!」

「さすが、営業No.1だね。察しがよくて助かるよ」

「遅くなってごめんなさい」

あ然として、状況の読めない私に苦笑しながら、梶岡さんの隣に座った。

「どうして砂羽さんがここに?」

「あのね『君たちのような関係なんだ』

「…え、えっ〜お二人は、まさかお付き合いしてる」

頬を染める砂羽さんを横で梶岡さんは愛しそうに見つめ優しく笑った。

「約一年の付き合い」

「……嘘〜。よく誰にも知られずに今まで来れましたね」

「まぁ、隠してたからね。ほら俺もそれなりにモテるし、砂羽も男が放っておかないぐらい美人で、優しいし、気がきくし、料理も上手いんだ。それに、笑うとめちゃくちゃ可愛い、泣く顔も可愛いんだよ、だからつい苛めたくて」

そこで、顔を真っ赤にした砂羽さんがおしぼりで梶岡さんの口をふさいで、楽しそうに戯れてるカップルの姿は微笑ましかった。

「砂羽さん、可愛い」

「俺の砂羽、可愛いんだよ」

砂羽さんが、ライバルじゃないと分かるとゲンキンなもので、馴れ初めなんかを聴きたくなる。
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