残り香
バレンタインの日、いつもなら私よりも早く出社している柴崎さんはまだ来ていなかった。
……珍しく寝坊なのかな。
持ってきた紙袋の中を確認して、そわそわと仕事の準備をする。
しかし始業時間になっても柴崎さんは来ない。
……どうしたんだろ。
少しずつ、少しずつ、胸の中に不安が降り積もっていく。
柴崎さんが無断欠勤なんてありえない。
課長が柴崎さんの携帯に電話したが、呼び出し音が鳴るばかりで出ないらしい。
私も席を外し、休憩室で柴崎さんの携帯にかけてみる。
――プルルル、プルルル……。
……柴崎さん、出て。
祈る思いで携帯を握りしめるが、柴崎さんは電話に出ない。
一度切って、もう一度かける。
――プルルル、プルルル……。
何度呼び出し音を聞いても柴崎さんは出ない。
……珍しく寝坊なのかな。
持ってきた紙袋の中を確認して、そわそわと仕事の準備をする。
しかし始業時間になっても柴崎さんは来ない。
……どうしたんだろ。
少しずつ、少しずつ、胸の中に不安が降り積もっていく。
柴崎さんが無断欠勤なんてありえない。
課長が柴崎さんの携帯に電話したが、呼び出し音が鳴るばかりで出ないらしい。
私も席を外し、休憩室で柴崎さんの携帯にかけてみる。
――プルルル、プルルル……。
……柴崎さん、出て。
祈る思いで携帯を握りしめるが、柴崎さんは電話に出ない。
一度切って、もう一度かける。
――プルルル、プルルル……。
何度呼び出し音を聞いても柴崎さんは出ない。