Sweet in my Room!!
あーもー

ホントこういう重苦しい空気勘弁してほしい。



マジでムリ。




死ぬッ!




「あのさ、ルームシェアするって話聞いてる?」



あたしはさっきまでのおとなしかった仮の姿を捨てると、いつも通りサバサバした口調でカレに尋ねた。



「は、はぁ…聞いて…ます。」



「そっか。まぁとりあえずそういうことらしいんだわ。ホントあなたも災難ですね。」



「ホントですよ。なんかすんません、変なことに巻き込んじゃって…」



そう言うとカレは申し訳なさそうに頭をわしゃわしゃとかいた。




あーもー

見るからに気弱オーラ100%じゃん!


果汁100%ならぬ
気弱100%じゃん!




「まぁそうだけど…お互い、変な親を持つと苦労は絶えませんよね。」


「ホントですよ…」




まるで井戸端会議のような会話。おばちゃんか!



「そういえば自己紹介まだだったよね…お父さんに聞いたかもしんないけど、あたしは、美園桜子、15歳です。」



「15歳!?」



カレが今までにないくらい目をカッと見開いた。



「そ、そうだけど…何か…」


「僕も15歳です!」


「ええッ!?」


うそやーん!
めっちゃ大人っぽいからてっきり年上かと…


ん…

て、ことは

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