嘘つきは眼鏡のはじまり
いや、あれがこんなところに落ちているはずがない。
似ているだけ、もしくは誰か別の人の。

けれどそれには【S.Hosina】と名前が入っていた。

「なあ、ボールペン落ちて……って」

ボールペンを手に振り向いた私に、星名さんがみるみる青ざめていく。

「なんで、あなたが、これ、持ってる、の……?」

柊人さんが星名さんにあげた、とか?
星名さんが柊人さんから盗ったとか?

それとも。

「俺のだから」

「だって、これ、私が柊人さんにプレゼントしたの!!」

「柊人は俺、だから」

目の前が真っ暗になって足下が崩れていく。

柊人さんが星名――聖夜さん?
私はずっと欺されていた?
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