夢物語
そういえば。
何週間か前に私の部屋で、いつものように恋人同士の夜を過ごした時。
夜中に目が覚めると優は私の部屋のパソコンで、Facebookを閲覧していた。
SNS禁止令により優自身は、Facebookのアカウントを所持していない。
何を見てたの? と尋ねたところ、市のスポーツ協会がFacebookページを開設したから、それを見ていて、そこからリンクをたどってサークル仲間のページを覗き見していたと答えた。
私がログイン状態でそのままになっていたため、優も閲覧可能だったのだ。
その時は特に不審には感じなかったけど、もしかしたら……。
「……」
パソコンは三週間分の履歴を辿れるので、急いでFacebook閲覧の痕跡を探した。
履歴の海の中、アルファベット順に辿っていくと……、fの項目に出てきたFacebook。
私が閲覧したことのない履歴を探すと、まず見つかったのはスポーツ協会のページ。
その他に散在する、私の知らない名前たち。
男の名前ばかりだけど、中に一つだけ知らない女の名前。
「高橋、冴香……?」
タカハシサエカと読むのだろうか。
何週間か前に私の部屋で、いつものように恋人同士の夜を過ごした時。
夜中に目が覚めると優は私の部屋のパソコンで、Facebookを閲覧していた。
SNS禁止令により優自身は、Facebookのアカウントを所持していない。
何を見てたの? と尋ねたところ、市のスポーツ協会がFacebookページを開設したから、それを見ていて、そこからリンクをたどってサークル仲間のページを覗き見していたと答えた。
私がログイン状態でそのままになっていたため、優も閲覧可能だったのだ。
その時は特に不審には感じなかったけど、もしかしたら……。
「……」
パソコンは三週間分の履歴を辿れるので、急いでFacebook閲覧の痕跡を探した。
履歴の海の中、アルファベット順に辿っていくと……、fの項目に出てきたFacebook。
私が閲覧したことのない履歴を探すと、まず見つかったのはスポーツ協会のページ。
その他に散在する、私の知らない名前たち。
男の名前ばかりだけど、中に一つだけ知らない女の名前。
「高橋、冴香……?」
タカハシサエカと読むのだろうか。