夢物語
 さらにつらかったのは、彼が私を避けるようになり始めたことだった。


 騒動当初は毎晩のように電話を交わし、善後策を話し合い続けていたのに。


 いつしか電話の頻度が一日置き、数日置き、一週間~十日に一度……と徐々に間隔が開いていく。


 確かに「しばらく控えよう」と約束はしていた。


 私はその言葉を、「周りの記憶が薄れるのを待って、また今までのように付き合おう。離婚問題が片付いたらいずれは……」というニュアンスだと理解していた。


 しかし彼の本意は違ったようだ。


 それは遠回しの、終わりの言葉……?
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