人間消去アプリ
ユキエは顔をうつむかせており、全然話しかけてこない。


またなにかあったのか。


そう思って、ユキエに話しかけた。


「ねぇユキエ、どうしたの?


顔をうつむかせちゃって」


「な、なんにもないよ……」


額に大粒の汗を浮かべるユキエ。


なにもないなんて、絶対嘘だ。


本当になにもなかったら、顔をうつむかせたりしないだろう。


「他のクラスメイトには内緒にしといてあげるから、なにがあったのか教えて?」


優しく言うと、ユキエは小さくため息をついた。


「……はぁ。


言葉で隠し通してても、理央にはバレちゃうんだね」


バレるよ、簡単にね。
< 195 / 334 >

この作品をシェア

pagetop