人間消去アプリ
クラスメイトたちは驚きを隠しきれない表情で、コソコソと話している。


そんなクラスメイトたちを尻目に、私はドアに手をかけたままの女子に声をかけた。


「ねぇ……」


「ん?」


「すずねが死んだって、本当?」


「本当だよ。


今朝のニュースで見たもん」


ニュース……。


今朝のニュースは全然見ていなかった。


だから、教室に入るまで、すずねが死んだことを知らずにいたんだ。


と、そのとき。


スカートのポケットに入れていたスマホがぶるぶると震え、視線を下に向けた。


「うっ……‼︎」


そして、口に手を当てて腰を曲げた。
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