人間消去アプリ
たとえ、家族や友達になにを言われようとも。


私の人生は、私のものだ。


誰にも邪魔させない。


笑いたくなるのを必死におさえる。


「……わかった。


菊池と神宮寺には、先生が気になったから聞いたんだと言っておく」


「……ありがとうございます」


「よし、広瀬は教室に戻ってもいい。


教室で自習をしててくれ」


「はい」


ニヤけたくなるのをおさえて、進路相談室をあとにする。


誰もいない静かな廊下を歩き、教室に入った。


教室のドアを開けたとき、何人かのクラスメイトがこちらに目を向けた。


だが、その時間は短く、すぐにクラスメイトたちが前に向き直る。
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