人間消去アプリ
ほっと胸を撫でおろし、自分の席に座る。


その直後、円歌がこちらにやってきた。


円歌の表情が真剣なものであることには、気づかないフリをした。


「ねぇ、理央」


「なに?」


「担任の先生になんて言われた?」


「んー……」


担任の先生には、すずねが死んだ理由を知っているかどうかを聞かれた。


本当のことを言ったって、私に害がおよぶことはない。


だけど、気づけばこんなことを言っていた。


「先生、じつは円歌を疑ってるみたいなんだ」


「えっ、どうして?」


案の定、驚きの表情を見せる円歌。


その顔がマヌケすぎて、内心大笑いした。
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