来世もきっと、私は貴方に恋をする。

「沖田さん、どうしてそのこと…」

もしかして甘味屋さんにいたとき
沖田さんも気づいてたの?

「前に夏が寝坊した時の朝
お前の手が透けているのを見たんだ」

「それって…」

私が気づく前から
沖田さんは知っていたっていう事だよね?

「だからあの時お前に言ったんだ
お前を失うことが1番怖いって。
その手を見た時、いつか消えてしまう気がして
柄にもなく怖くなった。戦なんて全然怖くねーのにな」

「私、いつか消えちゃうのかな…」

あの川がある自分の町に戻れるかもしれない
でも今は、貴方と離れたくないから
戻りたくない、嫌だよ

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