どんなに遠く離れていても
入らない時もあり、それでも無理矢理挿入してこようと相手にされる度、苦痛が伴った。
そんな中心配してくれる人も中にはいた。
｢身体ばっか売ってて体力持たなくない？お金に困っ ているならご飯くらいだったら食べに連れていけるよ｣と。
嬉しかった。
それまでの食生活はほぼコンビニの6本入りのスナックパンばかりだったから。
そのパンが1番安いし意外とお腹に溜まって腹持ちが良かった。でもそういうのばかり食べているとママの料理がとても恋しかった。
温かい手作り料理がとても。
私はたまにそういう人達と一緒にご飯を食べに行った。
身体関係なしに仲良くなり電話する事も増えた。
家出する前からあった偽名のFacebookのアカウントに何気ない事も投稿するようになった。
ただ身体を売っているなんてFacebookで知り合い仲良くなった人達には知られたくなかったから楽しそうな事だけ投稿していた。
『誰にも自分の本当の事を言うな』
山崎から言われていたから偽りの自分を投稿していた。山崎は私がご飯を食べに連れていって貰う事が気に入らないらしく、しょっちゅう怒りをぶつけてきた。
『お前はしょっちゅう出かけられて、毎日のように電話していて楽しいかもしれないが俺はもう散々だ。支払いばかりに金を使い煙草も吸えない。ご飯も食べれないでイライラする一方だ。金にならない奴とはなるべく会うな。その間に金だって稼げるだろう。あなたの遊びの為に契約してやったんじゃないんだからな。よく考えて行動しろよな。』
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