どんなに遠く離れていても
私が出先で山崎にこれからご飯食べに連れていって
貰いますとラインで送る度にそう言われていた。
行く先行く先位置情報を送り、ご飯を食べをに連れて行って貰った時は、証拠として相手の顔写真と、ご飯を写真で撮り送るのだった。
でも、山崎はなかなか信じてくれなかった。
『この写真だって前に撮ったやつとかネットの拾い画でなんとでもごまかせるだろう。身体を売っているのに売ってないです。ご飯を食べに連れていって貰ってるだけですとか嘘ついて俺に金渡さないとかなしな!それがわかった時とお前が逃げた時は親に俺から連絡するからな。』
そうやって私を脅すのだった。
親の連絡先は山崎に教えてしまっていた。
携帯を契約した際にこう言われていた。
『お前の大事な物とか
自分を証明する物はないか?』と。
そう聞かれほぼ手ぶらで家を出たようなもんだった私は大事なものは持ってなく、唯一自分を証明するような物と言えば手帳に挟んであった自分のバイト先から貰った源泉徴収票のみだった。
そこには自分の名前、住所などが書いてあり、
そこに両親の名前と携帯番号を書けと言われ、
書いて渡してしまっていた。
ことある事にその話をだしては、ぶつぶつ言ってくる山崎に言いたいことは山程あったけど、全て我慢していた。
身体を売るようになってから
お酒を飲むようになった私。
相手とホテルに泊まる時は必ずと言って良いほど
お酒を買って貰っていた。
そして、嫌な事を忘れたいが為に
お酒を飲んでは酔っ払い浅い眠りについていった。
< 14 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop