どんなに遠く離れていても
そういう日も何日か続いた頃。
「20時には帰ります!」
ラインで山崎に送っていたのにもかかわらず
電車に間に合わず大幅に時間が過ぎてしまった日があった。
山崎からはたくさんラインが来ていた。
『なんで約束した時間に戻ってこないんだ。お前昨日もいきなり泊まったんだぞ。泊まりました。相手がまた見つかりました。遅くなってしまいます。それでまた泊まります。そうしていってお前帰ってくるつもりなんかないだろ。お前まだ解約金も払ってないんだぞ。携帯持って逃げられたら終わりじゃないか。』
結局あの人が心配してるのは私じゃない。
自分の事とお金の事しか頭にない人だと思った。
常に山崎の顔色ばかり伺っては
機嫌を取ろうとしていた。
そんな私に山崎はこう語るのだった。
『俺は金がない。身体も事故でまだ仕事復帰ができない。お前は家に帰りたくない。居させてやってるんだ。お前が身体を売って俺に金を渡せば俺も助かるし、お前も家に帰らなくて済む。良いか?
俺らはウィンウィンな関係なんだ』
山崎の家に住むようになってから私の気持ちは変化しつつあった。身体を売りに電車を使い待ち合わせ場所に向かう時、制服姿の高校生を見ると羨ましくなっていた。
友達のtwitterの投稿を見ると楽しそうな写真。
戻りたい。何度そう思ったかはわからない。
1度だけ。本当に1回だけ。
私は山崎の前で号泣してしまった日があった。
「20時には帰ります!」
ラインで山崎に送っていたのにもかかわらず
電車に間に合わず大幅に時間が過ぎてしまった日があった。
山崎からはたくさんラインが来ていた。
『なんで約束した時間に戻ってこないんだ。お前昨日もいきなり泊まったんだぞ。泊まりました。相手がまた見つかりました。遅くなってしまいます。それでまた泊まります。そうしていってお前帰ってくるつもりなんかないだろ。お前まだ解約金も払ってないんだぞ。携帯持って逃げられたら終わりじゃないか。』
結局あの人が心配してるのは私じゃない。
自分の事とお金の事しか頭にない人だと思った。
常に山崎の顔色ばかり伺っては
機嫌を取ろうとしていた。
そんな私に山崎はこう語るのだった。
『俺は金がない。身体も事故でまだ仕事復帰ができない。お前は家に帰りたくない。居させてやってるんだ。お前が身体を売って俺に金を渡せば俺も助かるし、お前も家に帰らなくて済む。良いか?
俺らはウィンウィンな関係なんだ』
山崎の家に住むようになってから私の気持ちは変化しつつあった。身体を売りに電車を使い待ち合わせ場所に向かう時、制服姿の高校生を見ると羨ましくなっていた。
友達のtwitterの投稿を見ると楽しそうな写真。
戻りたい。何度そう思ったかはわからない。
1度だけ。本当に1回だけ。
私は山崎の前で号泣してしまった日があった。